常に政府など大きな権力を疑問視し、権力に立ち向かう姿勢こそがジャーナリズムにとって重要なのである。これが沙鴎一歩の持論である。
「安倍政権擁護」が前提になっていないか
朝日社説は「設置審はまた、四国地方における獣医師の需要見通しの不備にも言及していた」と指摘する。獣医師不足を強調する読売社説とは対照的である。
続けて朝日社説は「重要な点を積み残したまま、なぜ加計学園は特区の認定を受けられたのか。政府に『丁寧な説明』を強く求める」と主張したうえで、「問題の発覚から半年。疑問は解消されず、むしろ膨らむばかりなのに、学園の加計孝太郎理事長は公の場で一度も説明していない。野党が国会への招致を求めるのはもっともである」との見解を示している。
いずれも納得できる。今回の読売社説はあまりにも「安倍政権擁護」が前提になってしまっていると思うが、どうだろうか。