以上3つを実践すれば、かなり節約できそうだが、「それで満足してちゃダメ。浮いたお金を月々貯金しなさい」と荻原さん。どんな貯蓄・運用法がお勧めなのか。

荻原さんが勧める貯蓄・投資法は下記のとおり。

▼荻原さんが勧める貯蓄・投資先ベスト5

1. 社内預金・財形貯蓄
給与天引きなので長続きしやすい。一般的な預貯金より金利がいいのもメリット。
2. 自動積み立て
金利が高くても、給与振込口座ではない場合、手間がかかって長続きしないことに注意!
3. 「当たる」定期預金
ローリスク・ハイリターンの「宝くじ付き定期預金」。当選発表まで「夢」も見られる。
4. ふるさと納税
限度額内なら何カ所にでも寄付できる。返礼品で食費などを賄え、家計節約になる。
5. 信用金庫への出資
地域の信用金庫への出資は高リターン。一般に配当は3~5%程度とかなり高い。

現金を増やすための基本中の基本と考えるのは、積み立ての社内預金と財形貯蓄、自動積み立てだ。給与天引きや自動引き落としで面倒な手間をかけないことが続けるための極意。「継続は力なりってホント。貯金はコツコツ続けることが大切」。

3位に挙げたのは「当たる」定期預金。スルガ銀行ネット支店が取り扱う「ジャンボ宝くじ付き定期預金」は1999年の取り扱い開始以来、億万長者が10人以上誕生しているというから、当たったら超ラッキーだ。どこに預けても雀の涙程度の金利だから、「夢を買う」つもりで預けてみてもいい。

4位は人気継続中の「ふるさと納税」。実質2000円の自己負担で、米や牛肉、カニ、旅行クーポンなどさまざまな返礼品がもらえて家計節約になる。

5位の「信用金庫への出資」は案外知らない人も多いが、3~5%程度の高い配当を受け取れることも少なくない。今のマイナス金利下で相当高い利回りだ。ただ会員になることが必要で、個人の場合、出資金の上限は一般に10万円程度。自分の住んでいる地域の信用金庫に問い合わせてみよう。

荻原博子
経済ジャーナリスト。大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。家計経済のパイオニアとして、経済の仕組みを生活に根ざして平易に解説して活躍中。
 
(撮影=大沢尚芳)
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