もちろん情報収集をはじめとする勉強も怠らないこと。気になる物件が複数あれば坪単価を比較して吟味するなど、基本的な選別テクニックは身につけておくべきだ。丸腰で交渉に臨むようなことは避けたい。

一方、不動産が「情緒の商品」であるということも忘れてはならない。居住エリアや住環境といった周囲の雰囲気、文化を含めて、不動産の購入には金銭的な損得だけではなく、気分も大きく関わってくる。時期も重要だが、情緒的にどこが満足するのか自問自答したうえで、最終的な決断を下すべきだ。

大手デベロッパーなど、不動産価格を下支えするプレーヤーが不在のいま、マンション価格の低迷は当分続くだろう。3月に売れなかった物件が4月になると価格が急上昇するということはない。もちろん購入を急ぎすぎる必要もない。

客の側も、いまからしっかりと知識を身につけて、そのときに備えるべきだ。いかに業者を賢く手なずけるかが、納得できる物件購入につながるはず。今日からでも、ぜひ始めていただきたい。

(構成=大正谷成晴)