江戸幕府から治水工事を命じられた薩摩藩が工事費用の調達から竣工に至るまで、どれだけの血を流しながらやり遂げたかが描かれる。
続きを読むさまざまな歴史をさぐる時代小説
『おすず』(文藝春秋)
- 著者 杉本 章子
『孤愁の岸』(講談社)
- 著者 杉本 苑子
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文芸評論家1958年、東京都生まれ。95年『捕物帳の系譜』で大衆文学研究賞を受賞。著書に『「宮本武蔵」とは何か』『大江戸ぶらり切絵図散歩―時代小説を歩く』など。<この著者の他の記事> 外出自粛中に楽しめる「歴史入門書」104タイトル