自動車免許証からもさまざまな情報を手に入れることができます。その人の性格や仕事への姿勢が判別できるかもしれません。

免許証には、氏名や生年月日、本籍、住所、有効期限等々が書き込んであります。しかし、交付年月日欄の日付の右に、5桁の数字が並んでいることを意識している人はほとんどいません。実はこの数字を見れば、どんな時間帯に免許の更新に行ったか容易に想像がつくのです。先頭の数字は免許更新センターの撮影装置の番号で、「15」ならNO.15のカメラで顔写真を撮ったということ。問題は下3桁です。この数字が「258」なら、NO.15のカメラで258番目に受け付けたということを表しています。

258番目ということは、当日だいぶゆっくり出かけていったということです。少なくとも、朝一番の受け付け開始早々には行っていない。土・日や休業日でもなければ、サラリーマンが免許証を更新する場合、「明日、免許証の更新手続きをしなければいけないので」と会社や上司に「遅刻の許可」などをもらうことになるはず。

営業職を志望する人間で、もし平日にゆっくりと免許センターに行くことができているというのであれば、ちょっと業務を遂行する姿勢に問題ありです。仕事をサボっている、または適当な理由を見つけるのが得意な人材である可能性がある。会社や職種によって勤務形態はいろいろなので一概には言えませんが、番号一つで、その人がどんなライフスタイルを送る人間なのか、判別するための材料になるのです。もちろん土日を利用した、または警察署で免許証を更新するという抜け道にも着目しなくてはなりません。抜け道を利用して極端に若い番号をとったうえで先ほどの情報を流せば、あなたは労せずして周囲からの信頼を勝ちえるでしょう。

※プレジデント社新刊『小泉元総理秘書官が明かす 人生「裏ワザ」手帖』より転載。