顧客300人の名前と趣味を覚えるスーパー販売員も

「優れた販売員というのは、会話の中から趣味やライフスタイルを引き出して、お客さま自身も気づいていなかった、『本当に求めていたもの』を提案することができる。私が一番だと思ったある優秀な社員は、元々食品出身でワインのソムリエなど30以上の資格を自費で取得し、年2回はファッションの勉強のために海外に出かけ、自己投資を惜しまなかった。別の社員は、200~300人の顧客の顔と名前、趣味まで記憶していて、いつも指名される存在になっていました。そういう人たちに報酬の面で差をつけるべきだと、ずっと思っていました」

この取り組みは大手紙にも大きく取り上げられ、注目を集めた。だが、成果給制度はたった1年で終焉を迎えることになる。

「組合に、不公平じゃないかと他の社員から不満が出たようです。みんな売り上げばかりに集中するようになって、お客さまを見なくなったのではないかと。