建機は成長分野の環境対応型に注力

船大幅減益で苦戦必至。三菱重工はエネルギー関連へ
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船大幅減益で苦戦必至。三菱重工はエネルギー関連へ

日本建設機械工業会は、2008年度の建設機械出荷額が前年度比13%減の2兆1248億円と、7年ぶりに前年を下回る見通しを発表。公共工事の減少、海外向け中古建機の荷動きの鈍化が、その理由だという。さらに09年度も需要の回復は期待できず、出荷額は2割減まで落ち込むことが予想され、各社とも生産調整や人員削減を余儀なくされている。

たとえば、コマツは北米の工場を半減し、欧米の従業員約2000人を削減するなど、在庫圧縮と固定費の削減に踏み切った。その一方で各社とも数少ない成長分野と見られる、ハイブリッド油圧ショベルなどの環境対応型建機の開発・生産に力を注いでいる。

(ライヴ・アート=図版作成)