40代男性が苦しんだ「ネガティブな想像」

大手の日本企業から私のクライアントの外資系企業に転職してきた40代男性のAさんは、入社後3カ月ほどで産業医面談に訪れました。転職後なかなか成果が出せず、その焦りから眠れなくなり、朝の出社がつらいという訴えでした。印象的だったのは、「(前職の)部長ってこの程度かと(年下)上司に思われているのではないか。私の方が年上なので遠慮しているのだと思うが、内心ポンコツと思っているんだろう」というAさんの言葉です。

実際にはその上司からパフォーマンスについて直接何か言われたわけではないにもかかわらず、Aさんは自ら年齢の壁を感じ、ネガティブな想像で心をすり減らしていました。

医療受診をし、最終的には休職となったAさんでしたが、4カ月ほどの休養を経て復職。その後、部門のサポートもあり順調に結果を出し、Aさんは今では元気に働いています。当時のことを振り返りAさんは、「早く結果を出さなければと焦りすぎ、結果が出ていないことで自信を失い、上司をはじめ周囲を全てネガティブに捉えすぎていた」と分析しています。そして、「今思えば、休職前も後も、年下である上司の態度に変わりはなく、部下全員に公平に接する人だ」と話してくれました。