年収800万円以上アッパー・ミドルの家計が急速に悪化している。このままだと彼らの行き着く先はいったいどこになるのか?

エア節約で疲れきったアッパー・ミドル以上の高所得者の思考能力を回復させる特効薬は何かというと、自分たちが使ったお金をきちんと記録、把握していくことである。

そういうと、すぐに家計簿を思い浮かべる人が多いはず。少し前に流行したダイエット方法に「レコーディング・ダイエット」があった。毎日小マメに自分の体重を手帳に記録することで、「少し食べすぎかな」などと意識して節制ができるようになるというもの。家計簿もそれと同じで、使いすぎを意識させ、余分な出費を抑えようとする狙いがある。

しかし、その効果は意外と低い。それというのも、あっという間にマンネリ化してしまうからだ。生まれながらにして身についた人間の習性なのか、慣れるにしたがって家計簿をつけることだけで満足するようになる。「はい、きょうの出費はこれだけね」と確認しただけで、中身についての検証や反省をすることなく、家計簿を閉じてしまうのだ。そして財布の紐は次第にユルユルになっていく。