年収800万円以上アッパー・ミドルの家計が急速に悪化している。このままだと彼らの行き着く先はいったいどこになるのか?

「妻にはパートに出てもらうことにした。しかし、どんなに日々のやりくりを切り詰めても、目標の貯蓄額をひねり出すことができない」という人がいたら、まだ手をつけていない「収入-将来のための貯蓄額-固定費=やりくり費」のなかの「固定費」に目を向けてみよう。「住宅」「自動車」「教育」が“3大コスト”になっていることがわかってくるはずだ。

図を拡大
図表2 働き盛りほど住宅ローンを抱えている厳しい現実

まず住宅についてだが、特にアッパー・ミドル以上の人の場合、つい身の丈を超えた物件を購入してしまうようである。その象徴が首都圏の臨海部などに林立したタワーマンションだ。7000万、8000万円といった物件もザラにあった。当然、それにともなって住宅ローンの返済額は膨らみ、収入の2~3割を占めていることだって珍しいことではない。図表2を見てもわかるように30~50歳代の半数以上の人が住宅ローンを抱えている。さらに平均値とはいうものの、30、40歳代は1500万円近くものローン残高があり、家計に重くのしかかっているのだ。このまま高コストの住宅を抱えたままでいいのか、真剣に考え直す時期を迎えている。