不景気で政府が「公務員禁酒令」を出すほど
「日本にはクリーンなイメージがあるし、在日中国人が多いから、米国への中継拠点としてちょうどいいと考えて、日本を利用する中国人がいてもおかしくない。中国では今、そこまで景気が冷え込んでおり、どんなことをしてでも金儲けをしなければと思い、悪事に手を染める人もいる。もしかして、民間だけではなく、もっと大きな組織が動いている可能性もある」。中国の不景気は、日本にも影響を及ぼしており、対岸の火事ではないと実感させられた。
筆者が中国を訪れた6月はちょうど大学の卒業シーズンでもあり、その中国人の姪も上海で上位に入る大学を卒業したばかりとのことだったが、案の定、就職は決まっていないという。不景気の波はありとあらゆるところに広がっており、人々の暮らしを圧迫しているということだろう。
そんな最中、今年5月、政府が「節約の実践と消費に反対する条例」の改正版を公布した。これは「公務員禁酒令」とも呼べるもので、公務員への接待(会食)は禁止。酒やたばこも提供してはいけないというものだ。また、従来は、組織内の上部機関が監督することになっていたが、今後はそれよりも上の、党の規律検査機関が監督することになったと定められ、処罰もより厳しくなった。
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