高齢者の薬の数が増える理由

臓器別診療では、自分が診ている患者さんが、専門外の疾患も併発している場合、その病気の専門家に紹介するのが原則になっています。

すると一人の患者さんが複数の診療科を受診することになるために、薬の種類が増えがちとなります。3つの診療科から3種類ずつの薬を処方されると9種類の薬を処方されることになるわけですから。

あるいは、ある臓器別診療の医師として大病院や大学病院に勤務していた医師が、内科医として開業するような場合、専門外の疾患も自分で診ることになるでしょう。そういう際に、専門外の医療についての知識不足から、いろいろな病気の標準的な治療法が書かれたマニュアルのような本に頼ることになりがちです。そうして、いくつもの疾患に、マニュアル通りの対応を行うと多剤併用が簡単に生じてしまうのです。