呼吸困難や意識障害になるおそれも

エネルギーが不足すると、血管にも悪影響を及ぼします。というのは、赤血球や白血球、血小板をつくる骨髄の機能が低下し、ダメージを受けた血管の修復が滞るようになるからです。これは、動脈硬化を進行させる一因になります。

さらに極端にエネルギーが不足すると、「ケトアシドーシス」という危険な状態に陥ることもあります。人間の体は、飢餓状態だと判断すると、皮下脂肪を利用して肝臓でケトン体という物質をつくります。ケトン体はエネルギー源として利用されますが、大量に蓄積されると血液が酸性にかたむきます。この状態がケトアシドーシスです。