時代の変化に伴って患者数の多い病気も変わってくる。現在、患者数が増加している病気の1つが「緑内障」である。

2003年3月、日本緑内障学会は「緑内障の疫学調査結果」を発表した。それによると、調査対象となった40歳以上3021人のうち17人に1人が緑内障だった。それまで緑内障の罹患率は30人に1人といわれていたので、大幅な患者数の増加である。しかも、そのうちの60%が眼圧が正常にもかかわらず視野が損なわれる「正常眼圧緑内障」であった。かつては緑内障は眼圧が高くなることで起きるとされていたが、そうでないケースが半数以上もあったわけだ。

緑内障は、情報伝達経路である角膜から脳までの間の視神経に問題が起こり、そのために視野が欠ける病気である。