マスコミの「失言判定」はガバガバ
榛葉氏の発言は、先ほども紹介したように、マスコミが報じたほど、不適切とは受け止められていない。そこで浮かぶのが、メディアによる“不適切”判定は、どこまで高い精度を持っているのか。“炎上”判定と同様に、年々ガバガバになりつつあるように感じるのだ。
報道機関にとって「世情とのズレ」は、ニュースバリューが高い。それが政治家のような、影響力を持つ人間であれば、なおのこと高まる。最近であれば、ウェブニュースとして配信されるため、よく読まれる記事が(少なくとも商業的には)正義とされる傾向がある。そのため、芸能人の不倫や、政治家の失言のように、読者の感情を揺さぶり、クリックさせたくなる扇情的な話題は重宝されるのだ。
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