「中華そば」と「皿盛」を2枚看板とする創業120年の老舗

さて、問題の皿盛であるが、「中華そば」とともにこのお店の二枚看板の品書きだ。焦らすようだが、実物を見たければ食べずともこの店をのぞけばすぐにわかる。お客さんは皿盛か中華そばを注文し、なかには両方を同時に食べる人までいる。

ついでながら、僕は数え切れないくらい篠田屋に通っているが、うどんや丼物まで豊富な品書きがあるにもかかわらず、この二枚看板以外の料理を食べている客を見たことがない。こういう光景もそうそうあるものではない。そんなシーンがこの土地には頑として残っているのである。