就職1年でうつ病と診断された若い男性

柴崎さんは大学への進学を機に地方から上京し、そのまま就職活動を東京で行い、約1年前の春からとある企業で営業職として働き始めました。しかし最近は食欲が落ち、眠ろうと思っても寝つきが悪く、朝になっても起きられないこともあるようです。ここだけを取り出すと、たしかに定型的なうつ病のようにも思えます。

私は彼に、うつ病と診断されるのに至った経緯は何だったのかを尋ねました。すると、

「社員が中年の男の人ばかりで、いい人もいるんですけど、性格が悪い人も多くて居辛いんよね。一番(嫌なの)はお客さんからのクレーム。理不尽なことばかり、おじさんやおばさんから言われて、『頭ん中湧いてんの?』って思う。同期の子はうまいことやっていて、電話に出なくても済むような器用さがある。だから、仕方なく自分が電話に出ますけど、なんかいつも貧乏くじを引かされている気がして……。