新たな方法論で戦国時代の幕を開けた

政元は義材を追放して将軍を義澄にすげ替える「明応の政変」を実行したことで、下の立場から将軍をコントロールできるようになったために、幕府内で強大な権力を行使するようになりました。

これはやはり幕府のルール・制度を変えてしまったということですし、将軍の権威・地位を棚上げしたことになり、幕府の根本的なあり方、いわばガバナンスのあり方も変質させます。このことは結果的には政元自身の首を絞めることにもなりました。そうした一連の動向を踏まえ、政元は群雄割拠の戦国時代の幕を開けた重要人物であったということができます。

そして政元は、社会を動かす政治の構造部分に新しい方法論を持ち込もうとしていました。将軍を追放した時、自分が意のままに動かせる相手をきちんと計画的に置いていることが、それまでの室町幕府の歴史からすれば新しかったのです。