被災、消費不況、工場撤退、自粛ムード、計画停電、生産調整などビール会社に襲い掛かる大ピンチ。ある営業は、上司にこう厳命された。「おまえ、会社で泣くな。外で泣け。そのほうがビールが売れる」と。2011年のビールウォーズは、涙、涙、涙のナニワ節が流れた!

14時46分、すべてが変わった

2010年、ビール会社の業績は、アサヒビール、サントリーが過去最高の純利益、サッポロビールが増収増益と、キリンビールを除く3社が好決算。それを受けて順調にスタートしていた11年だったが、大震災を境に状況は暗転してしまう。

キリン、サッポロの仙台工場と、アサヒの福島工場は大きな被害を受け、いまだに操業を再開できない工場もある。ふだん当たり前に存在する「ビール1缶」すら満足に製造できない事態のなかで、最前線の営業マンたちは、どのように行動したのだろうか?