働いていたドリンク工場が「若者の墓場」に見えた

地元には、パチンコくらいしか若者がやることがないんですよ。高速のインターを降りて国道に入ると、まずラブホがあって、少し行くとパチ屋みたいな風景だったし、夜中になると駅前で暴走族が走っているし。俺の高校が、偏差値36くらいだったからかもしれないですけど、ギャンブルやって、暴走族とかになって悪いことに手を染めて、そんなふうに腐っていくヤツばかりでした。

若者の墓場を目の当たりにしたのは、高校を卒業して入った住宅設備の会社を1年で辞め、ドリンク工場に転職してからのことです。

ベルトコンベアで流れてくる6本の紙パックジュースが1ケースにまとめられる。エラーや問題がないか、目視でチェックするのが俺の仕事でした。8時間勤務の3交代制で、事故がないことを祈りながら、ただそこに8時間、無心でいるだけ。仕事の楽しさもやりがいも微塵もないですけど、生活できてしまうんですよ。