なぜ、苦しく辛いお行を続けるのか

作家・高野山真言宗僧侶 
家田荘子氏

本がヒットしたり、いい作品を出したときに限ってマスコミからバッシングをされてきました。1986年に『極道の妻たち』を出したときも、「(極道と)寝て書いた」とか「ウケ狙い」などとマスコミから叩かれました。コツコツと努力をして、相手の信頼を得て取材を積み上げてきた私には、耐え難いことでした。

当時は、女性がマスコミで仕事をすることが、あまりよく思われていなかったのです。自分で取材をしていないとか、自分で書いていないとか、この作品のときに限らず、ありもしないことで何度もバッシングを受けました。