追加関税を回避するにはサプライチェーン全体を国内化せざるを得ないが、複雑に絡み合った供給網を短期間でアメリカ内にまとめることは、現実問題としてほぼ不可能な状況だ。

自動車業界のある専門家は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の取材に対し、「こうした生産体制をまるごと変えるのは、(東岸の)メイン州全体を(中部)ワイオミング州に移すようなものです」と例え、ほぼ実現不可能であると強調する。完全国産化に至ればトランプ氏も満足だろうが、業界の現実を鑑みるに、ほぼ無理筋といった状況だ。

フォードF-150ライトニング
2022年のニューヨーク国際自動車ショーで展示されたフォードF-150ライトニング(画像=Kevauto/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons

日本車が直撃を受ける理由

一方、追加関税の影響が最も早く及ぶとみられるのが、日本車だ。