消費者が求める「タイパ」に応える

その魅力のひとつが、タイパ(タイムパフォーマンス)の良さだ。片手で手軽に食べられ、短時間でしっかり満腹感を得られる。パンやカップ麺に比べて栄養バランスにも優れ、冷めてもおいしいという技術革新がその人気を支えている。

利益構造の面でも見逃せない。おにぎりの原価率は概ね70%前後とされるが、棚回転率の高さと販売数の多さから、コンビニ全体の利益を支える“量で稼ぐ商品”だ。さらに、「金しゃり」や「ごちむすび」などの高価格帯商品が増えたことで、粗利益率も改善傾向にある。

製造体制にも磨きがかかる。多くのコンビニおにぎりは各地のセントラルキッチンで24時間体制で製造され、衛生・温度・加圧の管理が徹底されている。最近ではロボットと人の協働による成型工程の効率化も進み、均一な品質と大量供給を両立している。ローソンでは、こうした体制を活かし「冷凍おにぎり」の展開も強化。保存性の高さは食品ロス対策に加え、米の調達時期の平準化や仕入れコストの分散にもつながる。