財閥解体後、三菱グループ再結集を導いた同期生たち
終戦直後、三菱は財閥解体された後も有志が秘密裏に会合を重ね、再結集が訪れる日を虎視眈々と窺っていた。
「三菱本社の清算人であった石黒俊夫氏が、当時追放中の加藤武男、田中完三および岩崎家の社長の家系を汲む岩崎彦弥太の三氏に相談し、その指示をえて必要のつど三菱銀行の三階の一郭にあった石黒氏の事務室に各社社長を招集して指令を伝えるとともに、その対策を協議していた。
『従って当時のその会合は定期的なものではなく、必要のつど集まったという程度のものであったが、その頃から一部社長の間で、たとい中心となる本社はなくとも、各社間に連繫を保ち相伴って社運の復興を計らんとする機運強く、占領下の当時は、指令により禁止されていたにも拘わらず、重工岡野保次郎、電機高杉晋一、鉱業高木作太、銀行千金良宗三郎、金属羽仁路之氏と石黒氏が非公式に昼食を共にしたり、九段松濤寮で碁会を開いたり等して、意志の疎通の具としていた』という」(『三菱――日本を動かす企業集団』)。
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