一斉休業で24億円の損害が

この判断による売上減は約24億円にのぼると見られるが、小川氏は「損失より信頼回復が最優先」と語った。すべての店舗で清掃・消毒・点検を行い、マニュアルの再確認、設備点検を徹底するとしている。

小川氏は石川県出身。都立新宿高校から東京大学に進学するも、全共闘運動にのめり込み中退。その後は港湾労働者として汗を流し、労働運動に身を投じた。外食業界に足を踏み入れたのは、1978年に吉野家に入社してからだ。

再建中の吉野家で現場から経営を学び取る一方、吉野家が経営悪化する中、再建を主導するメンバーの方向性と自身の理想にギャップを感じて退社。1982年にゼンショーを創業する。当初の資本金はわずか500万円。横浜・生麦の倉庫にベニヤと角材で「本部」を設け、弁当販売からスタートした。