「万病の治療」に用いられていた

日本チョコレート・ココア協会の公式サイトによると、その頃のイギリスの週刊誌『ニーダムの政治報道』の1659年の広告からは、当時のチョコレートハウスの様子がうかがえます。

西インド渡来のすばらしい飲み物、チョコレートを、ビショップスゲート通り、クイーンズヘッド小路にて販売中。
店主は、以前グレイスチャーチ通りやクレメント教会境内けいだいでも店を出していたフランス人で、わが国で最初にチョコレートを売り出した人物。その場で飲むもよし、材料を格安で買うもよし、用い方も伝授。

その優れた効能はどこでも大評判。万病の治療、予防に効果あり。効能を詳しく解説した本も同時に販売中。

非常に興味深い内容です。チョコレートが液体だったことも読み取れますが、「万病の治療」とあるように、なんと当時は薬として用いられていたのです!