隣の空き家を購入し、楽器の練習に使っている
「楽器の修理やメンテナンスにはお金がかかります。先日も山梨の専門家に修理を依頼しました。すごく腕がいい人がいるんですよ。料金は8万円ほど。直接持ち込んで、引き取りする必要があるため、自宅から2回往復しました。お金も時間もかかりましたが、お金をかけただけ、いい音が返ってきますからね。必要な投資です」
高校生のときからバンジョーを演奏するヒロトさん(仮名)は、趣味の音楽への投資を惜しまない。
ヒロトさんは一軒家の自宅の隣にもう一軒、音楽の練習に使う家を持っている。
「『隣の土地は借金してでも買え』とよく言われるじゃないですか。自分もたまたま隣の家が空き家になって、安く買える機会があったんです。自宅の住宅ローンは繰り上げ返済で早く返し終わっていたし、両親をそこに呼び寄せようと思って購入をしました。ただ、結局父は住み慣れた土地から離れることはなく、私が買った家に住むことなく亡くなり、その後は母が住んでいたのですが、昨年妹の自宅の近くの施設に入り、今は誰も住んでいません。お客さんの応接をしたり、バンジョーの練習に使っています。楽器の音で賑やかにしても、妻に叱られないで済みます(笑)」
ライブハウスにも足繁く通う。頻度は週に1~2回。他の支出や交通費も含めると月に6万円ほどの支出になるという。
「ミュージックチャージが3000円くらい、飲み食いもしますから、1回行くと6000~7000円はかかっていますね」
68歳のヒロトさんが受け取る年金は、国民年金と厚生年金で月額18万5000円。加えて、企業年金や業界団体の年金を別に2万7000円受給している。妻の年金は9万円ほど。貯金はいくつかの口座に分けているが、合計すると「1700万円くらい」保有しているという。
住宅ローンの支払いが終わっているとしても、2軒の家の固定資産税や自動車の維持費もかかるだろう。趣味にそれだけお金を使って大丈夫かを尋ねると、「貯金には手をつけずに暮らせています」と語るヒロトさん。
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