ジューンブライドを日本に定着させた

橋本のことを「宴会の神さま」と呼んだひとたちがいる。新任社長のお披露目会、周年イベント、営業のインセンティブ(報奨)イベントなどの企業宴会、そして人生最大のイベントである結婚披露宴。そうした宴会を「食事と酒をふるまう場」から「いかに参加者を楽しませる場に変えるか」で知恵を絞ることを、橋本は社内で徹底した。

いまでは定番となっている結婚披露宴でのケーキカットや各テーブルへのキャンドルサービスも橋本が最初に考案したものだった。またジューンブライドを日本に定着させたのも彼の功績だった。

日本の6月は梅雨で雨つづきだから、昔は婚礼予約がまったく入らなかった。なんとか6月の宴会場稼働をあげる妙案はないかと考えていた橋本はある日、ヨーロッパに古くからある言い伝えを知る。それは「6月の花嫁は幸せになれる」というものだった。農作業の繁忙期となる春や秋を避けるために生まれたという説もあるが、その言い伝えがやがて欧米でジューンブライドとして定着していったのだ。