事業を「製品中心」でなく、「顧客中心」に定義する
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事業を「製品中心」でなく、「顧客中心」に定義する

ただし、マーケティング近視眼を避けようとしすぎると、今度は事業を広く、遠く見すぎてしまう「マーケティング遠視眼」に陥るリスクもある。

その典型が60年代のGEであった。おそらく経営陣が「マーケティング近視眼」を読んだのであろう。同社では自社の事業を製品ではなく顧客の視点によって再編成していった。例えば原子力はエネルギー事業、洗濯機はクリーニング事業という具合である。