聖書は古の書物ではなく、私たちの生活にも優れた示唆を与えてくれる……。大ベストセラー『超訳 ニーチェの言葉』の著者が、職場や家庭でのビジネスマンの尽きぬ悩みに、独自解釈した聖書の言葉で応える。
青森市にある白取氏の自宅書斎にて。執筆や大学(青森中央学院短期大学)の講義の計画も、ここで編む。本棚には宗教・哲学に関する専門書や解説書がズラリと並ぶ。『超訳 聖書の言葉』(幻冬舎刊)を基に、氏が現代人の悩みに挑む。

聖書は1冊の書物ではない。約66巻(カトリック教会が認める聖書は全72巻)からなる文書全体を指して“聖書”と呼ぶ。

最初の聖書は紀元前1世紀頃にユダヤ教の経典として編纂された。紀元前数世紀前から口承で伝えられてきた神の言葉をヘブライ語でまとめたもので、日本では「旧約聖書」と呼ばれている。