ウクライナ侵攻以降、アルコール依存症が増加に転じた

アルコール依存症の状況も悪化の一途をたどっている。ロシアの国家統計サービスであるロススタットの発表によれば、アルコール依存症の新規診断数は2010年の15万3900人から2021年には5万3300人まで減少していた。だが、2022年には5万4200人と、ウクライナ戦争以降は増加に転じている。

原因の一つに、安価に入手できる環境がある。英テレグラフ紙によると、ロシアでは現在、ウォッカ1リットルが約2.18ポンド(約423円)と安価に入手でき、アルコールはもはやロシアの大衆文化と切っても切り離せない。