「6年生と1年生の教室を隣にしたい」職員からの提案

当時の香川小は1000人規模のマンモス校だったこともあり、荒れているとまでは言えないものの、問題のない学校というわけではなかった。それだけに、校則の徹底に厳しく、こと細かにルールが定められていて、児童にも職員にも“キツイ”雰囲気だったという。トラブルの発生を規則の強化によって抑え込もうとしていた、と言ってもいいだろう。

赴任当初は「変わっている校長かもしれない」と緊張感が漂っていたという
赴任当初は「変わっている校長かもしれない」と緊張感が漂っていたという(撮影=強田美央)

「これは、職員とじっくり話し合う時間を取り戻さないと、学校がダメになっちゃうと感じました。校長が『これをやれ!』と命じれば、当時の職員は従ったんだと思いますが、僕はそれが嫌だった。だからとにかく、若い先生もベテランの先生も一緒になって、子どもを中心に据えて考えたらいま何をやるべきだろう、という話し合いから始めたんです」

当初の話し合いの中から出てきたのは、実は通知表の廃止ではなく、教室の配置に関する議論だったという。