「マサ、2000億ドルにできないか」

同グループは、借り入れによる資金調達や、経済のデジタル化を重視する中東投資ファンドからの資金拠出も活用し、SBGはAI時代の本格化を狙った事業計画を立案した。昨年11月の大統領選挙後、孫氏はトランプ氏と会談し、1000億ドル(15.5兆円)規模の計画を共同で発表した。

発表時、トランプ氏は「マサ、2000億ドルにできないか」と冗談交じりに呼びかけた。孫氏は要請に応え中東の投資ファンドなども巻き込んで、総額5000億ドル(78兆円)規模のスターゲート計画を取りまとめた。同計画は数十万人の雇用創出効果を持つとされる。

孫氏は、トランプ政権の発足で“時が来た”と瞬時に投資の機会到来を察知しただろう。現在、世界のAI業界で米国の優位性は高いと考えられる。今日のAIブームをもたらしたのは、2022年11月のチャットGPTの公開だった。AIの学習に必要なGPU分野でエヌビディアは独り勝ちの状態にある。