権力に対する無言の抵抗

リポートしたなかで最も有名で反響も大きかったのは、ノーパン喫茶だろう。

ノーパン喫茶とは、ウエイトレスが下着をつけずに接客する喫茶店のこと。上半身裸で腰にはエプロンをつけているが、パンツは身につけていない(ストッキングは履いていた)。そして床は鏡張り。ただ喫茶店なので、客はお気に入りの女性を指名はできるが、基本的にはコーヒーを注文して飲むだけ。1杯1000円で30分だけ店内にいられるというようなルールだった。

コーヒー
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スターも生まれた。新宿歌舞伎町のノーパン喫茶「USA」で働いていたイヴである。静岡出身のイヴは東京で遊ぶための交通費欲しさで時給の高かったこの仕事を始めた。当時2時間働いて6000円。端正な顔立ちでスタイル抜群だったこともあり、たちまち大評判に(後にポルノ映画やAVにも出演した)。常連客のなかには、2000万円が入った預金通帳を見せてプロポーズした男性もいたらしい(『現代ビジネス』2016年12月17日号)。