金を盗んだ遊女は折檻後に「転売」された

鞍替えとは遊女が妓楼を代わることだが、たいていの場合、転落していく。

表通りの妓楼から河岸見世、あるいは吉原から岡場所や宿場の女郎屋という具合である。鞍替えのときも、きちんと証文を取り交わした。

戯作『新宿晒落梅ノ帰咲』(文政10年)に、内所ないしょの二十両を盗んだという疑いを受けた遊女の話がある――。