では、女性が主体的に恋愛を生み出すことはできないのか。それはやり方次第というところでしょう。女性が積極的にできることは、男性が求愛ダンスをしたくなるような舞台を整えることです。男性は褒められると勝手に動き始めるという習性があります。女性の場合、会社において、自ら主張をせず、衝突を和らげるタイプの人がいますが、彼女たちは意識してか無意識か、この「フィメールチョイス」をうまく利用しているんです。つまり、男が選ばれようと自己アピールダンスをしやすい環境を上手につくりあげている。
実際に細かい実務をするのは男でも、せめてそれを気持ちよくできるような環境づくりをさりげなくできる女性が、会社においても恋愛においても最終的に勝つのです。逆に突進系の女性はどこかでつまずいてしまうでしょう。
選ばれようとする男は愛され、選ぼうとする女は正しい解を見つける。これが「フィメールチョイス」理論から導き出される純愛の法則なのです。
(構成=三浦愛美 撮影=奥谷 仁 写真=PIXTA)