「他人の足を引っ張る」タイプは、コストパフォーマンス重視かどうかに深く関わる。その特徴は恋愛や勉強においても顕著に現れる。心理学者の植木理恵さんに聞きました――。

人の足を引っ張るパーソナリティ

突然ですが、あなたは「コストパフォーマンス教」の信者ですか。コスパ教は私の勝手な造語ですが、もちろん宗教の話ではありません。もし、人を2つのタイプに分けるのであれば、1つはコスパをとても重視する人(以下、CP系)で、もう1つは回り道でも遠回りでも、また他人にどう言われても信ずるわが道を突き進もうとする人(非CP系)です。

CP系の人の仕事のやり方のモットーは、効率よく最短時間で、なおかつ安上がりに成果を上げようとすることです。そして、この価値観は驚くべきことに勉強でも恋愛でも、同じ。CP教は、働き方という次元を超えた、生き方やパーソナリティの問題とさえ私は考えています。