選択の決め手は青春時代のあの空気だった

アプリではなく、婚活サイトを選んだのは、「パーティー好きでしたので」。

さすが、毎日がパーティーで青春を送ったバブル娘。そのぶれなさが素敵です。

「離婚して、歳の差恋愛もちょこっとして、ともにお金がからんで嫌な思いをして、心機一転これからはいろいろ楽しいことをしよう!ってことで。エステとかジムとか。その流れでの、婚活パーティーだったんです」

バブル娘は目尻を光らせ続けます。

「サイトには、いろいろ顔出ししました。私も歳だったので40歳以上限定のパーティーを選んで。だって、若い娘に混じったら不利じゃないですか(笑)」

若い頃はそれこそ飛ぶ鳥を落とすモテ女だったバブ子さんでも、年齢には弱気になっていました。

彼女が参加した婚活パーティーは、女性は座りっぱなしでそこに男性が順番にカードを持って短い自己紹介をし、ベルトコンベアみたいに次々と流れてゆく仕組みが多かったとのこと。ひと通り全員と話をした後、休憩タイムがあり、自分が気に入った異性の番号を主催者の人に渡すと、「何組成立しました」の発表となるらしい。

持ち前の危険回避センサーのスゴさ

「カードに趣味とか書いてあるので会話は主に趣味の話とかですが、内容より話してみて感じイイとかワルイとか……、そっちですよね」

華やかなワンピースにピンヒールで参加したバブ子さんは、かなりの確率でカップル成立となったのですが、

「白紙でもいいけど、何となく書いておこうかなと思って成立しちゃって『ア、やだなあ』と思ったこともあります。成立後は二人でお茶する流れなんですが、『今日は時間ないんでー』と逃げちゃう。相手もそれで察しますよね。お互い連絡先はまだ交換してないので、危険は回避できます」

バブ子さんの、この危険回避センサーはやはりすごい。

時としてこちらがハラハラするような行動に出るものの、ちゃんとリスクは回避する。この嗅覚が素晴らしい。大胆、かつ細心。

フォークとハート
写真=iStock.com/gorchittza2012
※写真はイメージです

自分の人生を変えたいと思っている女性から相談を受けると、「まず、自分が動きなさい」。私はそうアドバイスします。

バブ子さんは、まさにそうやって人生を切り拓いてきた良い実例なのです。

① 変えようと思ったら、自分が動く。
② リスクを回避するために嗅覚を研ぎ澄ます。
③ 自分の頭で考え抜く。

私が出会った成功者は、大体この3つを備えています。

性別、学歴、家柄、全く関係ありません。言い方を変えれば、このうち1つでも欠けたら何も変わらない。あるいは失敗する公算が大です。