松本氏のひとり語りなのに、写真はインタビュアーと対面式

中西記者は③「一人称ひとり語り」で記事を構成しており、その理由についてインタビュアーを「黒子くろこ」(影の存在)と考えているためと説明している。そこはあくまで中西記者のスタンスだが、当該記事が問題視される理由は何点かある。

中西記者は通常、芸人やタレントの単独もしくはグループ画像を主に正面アップで掲載、本人が読者に向けて語るような記事としているが、松本氏の記事のみ松本氏と中西記者が対等な大きさで向かい合う形の画像として登場している。インタビュイーと対等な形の顔出しの「黒子」など、ありえない。にもかかわらず、文章に登場するのは松本氏の一方的な主張のみで、中西記者の問いや考えは一切登場しないため、「本文中のどこにも中西記者は存在せず、松本氏にYahoo!ニュースエキスパートのスペース及び権利貸しのみしている」ように見える。

しかも、一番の問題は、一般的なタレントや著名人などの告知込みの記事や、数多ある「提灯記事」と異なり、松本氏の記事の場合、性加害疑惑で裁判沙汰にまでなり、自ら訴えを取り下げ、公になんの説明もしないままに活動を再開しようとしているタイミングで、「実際は女性に性加害をしたのかどうか」という事実確認も追及も一切なく、一方的に語らせていること。インタビューの冒頭で、松本氏が「なんでも聞いてください」と言っているにもかかわらず、だ。