自衛隊の初のPKO参加を背景につくられた作品
劇場版第1作の『機動警察パトレイバー the Movie』(1989年)では、現在の目から見てもまったく古いと感じさせないレベルでサイバー犯罪を描いた。この『機動警察パトレイバー2 the Movie』は劇場版としては2作目となり、シリーズにいったんの区切りを付けた作品でもある。
機動警察パトレイバーシリーズは、あくまで警察官が主役であり、戦争を舞台とはしない。『機動警察パトレイバー2 the Movie』の大きな特徴は、パトレイバーシリーズの世界観をベースに、東京を舞台にするという前提の中で、戦争という時間と空間の記号性を描ききったことにある。
製作された1993年の1年前に、現実世界では国際平和協力法(PKO法と通称される)が成立した。この時期は、1991年の湾岸戦争に対して日本がまったく人的貢献をできなかったことを踏まえ、「国際貢献」に積極的に取り組むべきという議論が高まった時期で、1992年9月に、自衛隊の施設大隊が初めて国連PKOとして海外に派遣された。派遣先は東南アジアのカンボジアである。
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