史実である可能性は「かぎりなくゼロ」
しかし、紫式部が産んだ子の父親が道長だった可能性はあるのだろうか。もちろん、男女の逢瀬について当時の記録がないからといって、「なかった」と断じることはできない。ましてや、子供の父親がだれであったかなど、DNA検査でもしないかぎり正確なところはわからない。
その意味では、父親が道長であった可能性を「ゼロ」と言い切ることは不可能である。だが、そもそも、身分差が大きい2人がこうして偶然に遭って子供を宿す可能性は、「ゼロ」とは言い切れないまでも、かぎりなく「ゼロ」に近かったといえる。そもそもこの時代、貴族の女性は、異性にみだりに顔を見せたりせず、出歩くことも少なかった。
「光る君へ」では、韓流ドラマなどでよく見るように、ほぼあり得ない偶然をいくつも重ねて、紫式部の子は道長との不義の子ということにしてしまった。それによる負の影響が心配である。
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