「この島に骨を埋める覚悟だった」と無念を語った炭鉱夫たち

炭鉱での採掘や石炭精製の作業は、1973年末で終えた。そして、年が明け、1月15日閉山式が行われることになる。14日付の朝日新聞は「軍艦島あす閉山」という見出しで、こう報じた。

ヤマ元では13日から労組の主婦会、職場ごとの部会の解散式が始まった。(中略)島を離れて未知の世界で第二の人生を求める不安が、どの顔にもあった。

「この島に骨を埋める覚悟だった――」というあいさつで、採炭部会の解散式は始まった。地底の第一線で働いてきた110人余りの男たちは、四斗たる(酒樽)のカガミを抜き「どこへ行っても住所を知らせるけん」「元気でな」と威勢よく酒をくみかわした。再就職の話題は努めて避けていた。