母親の異変

筑紫さんは結婚後、家事育児が忙しかった頃は週に一度くらい母親に電話していたが、子どもたちが大きくなってからは、高齢になった母親が心配なこともあり、毎日のように電話していた。

それから30年近く経った2023年春のある日、86歳になった母親と電話で会話していると、「ドライヤー」という言葉が出てこず、「髪をブーンするやつ」と表現し、筑紫さんは違和感を持つ。

ヘアドライヤー
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母親と同居する姉(50代)にそのことを話すと、「いつものことよ」とそっけなく言われた。その後も電話のたびに母親の言葉が聞き取りにくくなることがあり、気になっていた。