「半導体バブル」は一部だけ

しかし、台北の若者の困窮の原因はそれだけではない。コロナ禍で弱った若者の懐に、昨今の物価の上昇や家賃の高さが追い打ちをかけているという。

台北から地下鉄で40分ほど離れた淡水区に2人とルームシェアをして暮らす20代エンジニアの呉さんは語る。

「台北の一人暮らしのワンルームは、約1万7500~2万2000台湾元(8万〜10万円)くらいします。台湾の大卒初任給の平均は3万3000元(約15万円)ほどですから、台湾の若者の給料では手が出ません。ほとんどの若者が親からの支援や、カップル同士での同棲、ときには友達3人でルームシェアをしたりしてなんとかしています」