「オペ室にポリタンク、使ってないの、ありません?」

師長を含めて、オペ室ナース5人と百合子先生で、病院から歩いて10分の居酒屋へ行った。海が見える病院の関係者御用達の店で、10席ほどのカウンターと、小上がりにテーブル席が四つある。みんなで小上がりに陣取ると、乾杯して飲んで食べた。百合子先生に興味津々だったのは千里だけではなく、みんながそうだった。

師長が酔って明るい声で次々に聞いていく。

「百合子先生は独身? ああ、やっぱり。バツイチじゃないよね? そう。じゃあ、お子さんもいないのね。やっぱりX大学から来たの? 先生は、社会人経験者?」