“日常”を例に出すと納得感を得られる

筆者は「なんで数学なんて勉強しなければならないの?」と聞かれたら、「社会に出てから活躍できる大人になるためには、絶対できた方がいい」という方向性ですべて答えるようにしています。

西岡壱誠『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』(笠間書院)
西岡壱誠『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』(笠間書院)

「もし友達と遊びに行くときにタクシーを予約するなら……」「もしお店を経営して在庫を管理するなら……」などと、実生活に近い具体例を挙げて、本人にロールプレイングゲームのような形で考えてもらうと納得感が得られると思います。

数学力は大人になってからの仕事の質に直結し、もっと言うと将来の賃金などにも関わってくるかもしれません。

「使えなくても生きては行けるかもしれない。けれど、使える人とそうでない人では圧倒的な差が出てしまう」という姿勢で、ぜひ伝えていただくのがいいかと思います。

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