玉木氏はいったん退くべきだった

玉木氏側はどうか。玉木氏の秘書からは「(本人と)家族との話し合いが終わっていない」のでと連絡があったそうだが、締め切りを過ぎても回答はなかったという。ということは、SmartFLASHが報じる前に玉木氏は自分の不倫について報道されることを知っていて、妻に話し、秘書たちとどう対処するかを協議していたということになる。

そのため、SmartFLASHが報じるとすぐに玉木氏は国会内で記者会見し、「『(女性問題をめぐる報道は=筆者注)おおむね事実だ』と認め、『家族のみならず期待を寄せていただいた全国の皆さんに心からおわび申しあげる』と謝罪した」(読売新聞オンライン 11月11日

私は会見の模様をテレビで見て、いい訳せずに不倫の事実を認めたのは潔いと思った。プライべートなこととはいえ、投票してくれた有権者や自党に迷惑をかけたのだから、そのまま代表を辞任するのかと思ったが、それには言及しなかった。

議席が解散前の4倍増になったことで党の存在感が増し、自民党との党首会談を前に、代表の首を挿げ替えるわけにはいかないという党内事情もあるのだろうが、ここでいったん玉木氏は退くべきだったと思う。11月11日の党の両院議員総会では「玉木氏の代表続投」が確認されたという。

「玉木氏の妻が小泉氏と会った」という怪情報

しかし、何かにつけて「不倫の玉木」という“称号”は付いて回る。石破茂首相は周囲に、「そりゃ呆れるけどさ……。仕方がないだろ、彼とやるしかないんだから」といっていると週刊文春(11月28日号)が報じている。

支援団体である「連合」本部を訪れた玉木氏は、自身の不倫問題について芳野友子会長に謝罪したが、会長から「信頼回復するためには、けじめをつけるべきだ」と、責任を明確にするよう求められたと、11月26日付の時事通信が関係者談として報じた。

不倫をスクープしたFLASHは12月3日号で、玉木氏は不倫発覚後、家族の間で話し合いを重ね、早い段階から小泉氏とも弁護士を通じたやりとりに切り替えたと報じている。

自身の政治家生命保持のため、小泉氏とは“絶縁”したと見せているようだが、15日夜、永田町関係者によると「怪情報」がいっせいに流れたという。

「玉木氏の妻の恵理さんが、小泉さんに会いに行ったという情報が出回ったんです。多くの媒体が、裏取りに奔走しましたが、確証は掴めませんでした。また、今回の玉木氏の対応で、小泉さんは大きなショックを受けているという話も聞かれます」(永田町関係者)