シャンパンはおかわりするな!

以前に、こんなことがありました。クライアント企業の社長を接待する飲み会でのこと。メンバーは、社長と私のほかに、自社の広告営業の担当者と若手の編集部員の4名。

「せっかくだからシャンパンを開けましょう」ということになり、高級シャンパンを頼んでみんなで乾杯しました。

シャンパンで乾杯をする人たち
写真=iStock.com/PeopleImages
※写真はイメージです

そこまではよかったのですが、1杯目のシャンパングラスを飲みほした営業担当と編集部員が、いつのまにかシャンパンを次々とおかわりしはじめたのです。

私の指導不足が原因であるのはもちろんですが、「お客様が主役」と考えれば、これはあってはならない振る舞いです。

高級シャンパンは値段が張ることもありますが、ビールなどとは違って特別なお酒と言えます。少なくともクライアントのためにシャンパンを開けたのです。それにもかかわらず、編集部員たちが次々とおかわりしてしまった……。

相手の社長から強く勧められたのであれば別ですが、基本的にシャンパンは社長のために残しておき、自分たちは「ビールにしておきます」「最近、尿酸値が気になるので焼酎にしておきます」などと言いながら、別の飲み物を頼むのがマナーです。

食事のペースもお客様に合わせるのが正解

「お客様が主役」を前提にすると、食事やお酒のペースも相手に合わせるのが正解です。若手など「脇役」のメンバーの中には、会話にうまく入っていけず、食事やお酒のペースが上がってしまう人がいますが、これもまた相手に失礼です。

相手がお酒をあまり飲まないケースでは、お客様から勧められない限りは、勝手に自分たちのお酒を頼むのは問題があります。

タバコを吸いに席を外すなどもってのほか。お客様がタバコを吸いに行くタイミングで一緒に席を外すならまだ許されるかもしれませんが、相手が吸わないなら我慢すべきです。