「心地よい時間」を知る

4つの視点

1「どのような時間が多いとうれしい?」

抽象的な話ですが、どのような時間を過ごせるとうれしいかを考えてみてください。

まず、自分がどんな気持ちでいられる時間が好きか、抽象的でいいので書き出してみましょう。

たとえば、「ワクワクすることをやっている時間が、長ければ長いほどうれしい」「時間に追われず、つねに余裕を感じる状態が理想」「大小問わず、いつも何かにチャレンジしていたい」など、時間の使い方の大まかな好みを直感で書き出してみましょう。

2「何をしている時間が好き?」

次に、1で書き出した気持ちを味わえる、好きな時間の過ごし方を具体的に書き出してみてください。

ワクワクしたい人なら「バーベキューをするなど、わいわいする時間」、ゆったりしたい人なら「お風呂でお湯に浸かりながらドラマを観る時間」、チャレンジしたい人なら「習い事や資格試験の勉強など、自己研鑽に励む時間」など、どんな時間の過ごし方が好きかを書き出しましょう。

図表1「心地よい時間」を知る4つの視点『無駄をスッキリさせて、人生の質を高める 時間デトックス』(日本実業出版社)p43
図表1「心地よい時間」を知る4つの視点『無駄をスッキリさせて、人生の質を高める 時間デトックス』(日本実業出版社)p43

自分が使いたい時間をより豊かにするために

3「心身のコンディションを高く保てる時間バランスは?」

先にもお伝えした通り、どんな時間を過ごすのが好きなのかを考えることはもちろん大切ですが、1日のうちの多くをその時間で満たすのは、逆に疲れや慣れで豊かな時間の使い方とはかけ離れてしまうものです。

豊かな時間とは、個人の価値観や興味関心に大きく依存します。重要なのは、自分にとって意味があり、満足感を得られること、心身ともに疲れていないことです。

アクティブに動くことが好きな人は、その分、疲れをリセットするための休息の時間が必要になります。他にも、クリエイティブな仕事をしたい人は、アイディアを生み出すために、芸術に触れて脳に刺激を与えるなどの時間が必要です。また、読書が好きな人は、読んでおしまいではなく、学んだことを実践したり、感想を言葉にしたりすることで、その読書時間をより豊かなものに高めることができます。

つまり、最高のアウトプットをするために、インプットをする時間も必要ですし、最高のインプットのためにはアウトプットの時間も必要なのです。

このように、自分が使いたい時間をより豊かにするためには、実は真逆の行動の時間も一緒にセットすると、より心地よくなるのです。

2で書き出した、好きな時間の過ごし方をより楽しむためには、どんな時間も確保しておくとよいか、考えてみてください。

また、自分が好きなその時間は、どのくらいのペースであると心地よいか、実践しながら見つけてみてください。