気になる天災・人災・家賃滞納こうしてクリア

不動産は理論を習得してしまえば手堅い投資ですが、前回の記事(>>記事はこちら)で述べたとおり、リスクがないわけではありません。考えられるものにつ いて改めて述べておきましょう。

1.地震リスク
青山幸成氏

先の東日本大震災では地震や津波によって多くの建物が倒壊し、住めなくなるケースを目の当たりにしてきました。日本は地震大国ですから、これからも全国で大小の地震が起きると考えていたほうがよいでしょう。もし地震によって建物が破損・倒壊すれば、賃料収入が得られなくなります。そればかりか、建物を復旧するためのコストが発生したり、建物が無事でも、地盤沈下などのリスクも。投資した金額が半分も回収できないうちに人が住めない状態になってしまい、売るに売れずローンだけが残る、ということもなきにしもあらずです。

2.火災リスク

マイホームなら自分や家族で気をつけることができても、不動産投資の場合は、テナントの不注意や近隣からのもらい火など、オーナー自身が防ぎきれない面があるのも確か。

3.天災リスク

台風、暴風・竜巻による建物の破損、河川の氾濫などによる冠水、台風などの暴風雨による土砂などの自然災害です。日本は亜熱帯気候になったといわれる昨今、台風や竜巻、降雨量も増えていますのでやはり注意したいところ。

4.人災リスク

所有物件において人が関与する事件や事故が起きること。事件や事故ではなくとも、自然死、孤独死もここに該当するでしょう。特に高齢化・孤立化が叫ばれる昨今、入居者の孤独死は不動産投資家には避けられない問題となっています。

発生してしまうと賃料収入が入らなくなり、復旧コストがかかるのはもちろん、事件・事故が起きた部屋ではない、その他の部屋の入居者まで退去したり、その後も入居が決まりにくかったりと、賃貸経営に甚大な影響を及ぼします。